台湾一周自転車の旅

1日目 台北-基隆

2009年10月26日 晴れ^^

台湾地図 朝8時、スポンジボブの目覚ましに起こされました。窓の外を見ると快晴。ちょっと前までぐずついていた空はどこかへ行ってしまいました。やっぱり僕はとびっきりの晴れ男!前日の夜に彼女が急いで作ってくれたオレンジの旗が、台湾一周自転車の旅がいよいよ始まることを物語っています。僕がスポンジボブみたいに旅行中楽しく過ごせるように、とシールまでつけてくれました。

【出発するADIA | 撮影地:台南】
形式:FlashVideo | 時間:約30秒 | 容量:937KB

それでは出発!!

 僕の阿美戰車(自転車の名前)に乗ってまず目指すは關渡方面。今日の最終目的地は基隆です。親友のビーサン(夾腳拖)が、ちょっとつきあってくれるって言うので、9時半に關渡で待ち合わせをしました。旅の初日は気合十分、気分爽快。20キロを超える荷物を積んでても、阿美戰車はスイスイ進みます。

 早朝、河沿いの公園は自転車も少なく空気もきれい。ペダルをこぐ足にも力が入ります。荷物が重くてもスピードが落ちることはないけれど、ちょこちょこ停まっては写真を撮っていたので思いのほか時間がかかってしまいました・・・。

  • 河辺のサイクリングロード
  • 河辺
  • 河辺
  • 朝の公園
  • 朝の公園
  • 河辺
  • 河辺

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ビーサンと合流

 大稻程碼頭、重陽橋頭、關渡宮。わずかな移動距離でも撮りきれないほどきれいな景色とスポットが続きます。しかも、1人でサイクリング中のきれいなお姉さんにも遭遇できます。「おぉ、初日からこんなステキなものが見られるなんて、母さん、僕来て正解だったよ!!」
 關渡でビーサンと合流しましたが、なんだかいつもと違う。サイクリングウェアにバンダナでカッコよくきめ、足元にはいつものビーサン(だからビーサンっていうあだ名なんだ。・・・いや、この日はサンダルでした)。まさしくマウンテンバイカーの格好でした。

 僕とビーサンはバックパッカーの旅行サイトで知り合ったんですが、仲良くなってからすぐに結構値段の張るサイクル用バッグを無条件で貸してくれたりと、助け合いの旅精神を大いに発揮していました。今回關渡から三芝まで一緒に走ってくれると聞いて、あまりにも親切なその態度に、ADIAは女じゃないけど惚れられたんじゃないか、と考えたこともあります。道中、君が僕を撮って、僕が君を撮って、と写真を撮りあう僕らは、まるでラブラブなカップルのようで気持ち悪かった・・・。

  • もうすぐ待ち合わせ時間
  • もうすぐ待ち合わせ時間
  • 僕とビーサン
  • 僕とビーサン
  • 河辺の船
  • 河辺の船
  • 關渡橋
  • 關渡橋

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關渡を出発

 關渡から北海岸へは、台北市のサイクリングロードに沿って北へと進みます。沿道の景色は美しく、道もなだらかで快適。運がよければ、ブタの用足しパフォーマンスが見られます。しかしこんな快適な時間は短く、MRT紅樹林駅を過ぎた辺りから平らなサイクリングロードとはさようなら。車、人そして犬のフンがたくさんの道路、台2丁線公路を走り、北海岸を目指します。

 台2丁線がくれた最初の試練。それは見た感じそうでもないけど、実際走ってみると結構きつい坂でした。進んでも進んでも終わらない坂の上り下り。極めつけは車の排気ガス攻撃です。出発からわずか2時間でしたが、もう温かい家が恋しくなっちゃいました。

 軽い運動代わりにしている普段のサイクリングとは違い、旅行となるとやっぱり大変です。道が険しくなり、車の走行量が増えると空気も濁り、荷物も重く感じます。ただ、途中電力塔を修理するヘリコプターに遭遇し、道行く人もADIAを応援してくれました。今は一緒にペダルを踏む親友も傍にいます。

  • 關渡を出発
  • 關渡を出発
  • ブタに遭遇
  • ブタに遭遇
  • 台2丁線
  • 台2丁線
  • ヘリコプター
  • ヘリコプター

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海から腹ペコMAXまで

 どのくらい進んだでしょうか。ずっと太陽にさらされて気力が尽きてきた頃、突然目の前に真っ青な海が現れました。すがすがしい晴れ空に、青々とした海。そして妄想でビキニギャルも。気がついたら無意識のうちに海辺へ向かっていました。こんなきれいな景色、見逃すわけにはいきません。まず海をバックに阿美を美しく撮影。その後ビーサンに僕をを撮ってもらいました。かっこよく撮ってと言ったのに、後から写真を見てみたら、なんだかちょっとメタボ気味のおっちゃんのようでした。

  • 果てしなく広がる海
  • 果てしなく広がる海
  • 阿美戰車と海
  • 阿美戰車と海
  • 海辺の様子
  • 海辺の様子
  • ADIA-海をバックに
  • ADIA-海をバックに

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 少し休んでから、出発することにしました。もっと元気だったら有名な十八王公まで行ってチマキが食べられたのですが、お腹が空いていたので、このまま行ったら多分進めなくなる、と思いやめました。すきっ腹を抱えて走っていると、ステーキの香りがしてきました。香りの発信源をたどっていくと、あの長角96號德州牛排店が見えてきました。このお店はグルメ番組でよく紹介されるステーキレストランで、46オンスの本場テキサスステーキがとても有名です。人の顔より大きい厚切りステーキで、大食い王でも食べきれない人がいるぐらいのボリュームだそうです。

  ADIA:あぁ、今お腹が空きすぎで牛1頭食べられそう。46オンスがなんだよ!行こう。僕がおごるからさ。
  ビーサン:ホント?その言葉、ずっと待ってたよ^^
  ADIA:あ、待って…母さんに牛肉を食べちゃいけないって言われてるんだった。
  ビーサン:なんだよ、もういい大人なのに。今日はお母さんも牛肉食べていいって言うだろ。
  ADIA:だめだめ。母さんの言うことは聞かないと。僕いい子だから。
  ビーサン:じゃあ牛肉じゃなくて、豚とか羊とか鶏のステーキを食べればいいだろ。
  ADIA:そうだね。無敵豬肋排(ポークステーキ)がいいな。おいしそう。
  ビーサン:いいねいいね。じゃあ途中で取り替えっこしようぜ。
  ADIA:でも僕、そんなにお金持って来てない。
  ビーサン:^&%*&^*………

 こうしてレストラン内の人々を羨望のまなざしで見つめ、お客さんが肉を喉につまらせないようにと祈りながら、空きっ腹を抱え、うっすらと涙を浮かべつつ、振り返ることなくレストランを後にしました。今回の旅は、ホテルや民宿の撮影が主な目的なので、余分なお金は持ってきていません。レストランの人に、料理のDM用写真を撮る代わりにステーキをごちそうしてくれないか交渉しようと思ったんですが、結局やめました。いつもはとても厚かましく、果てしなく図々しいADIAですが、この時はそんな考えも頭からすぐ消えてしまいました。

 ビーサンごめんね。僕には1個10元のチマキを一緒に食べることしかできなくて。これぐらいのお金しか持ってなくってごめんね。

  • 長角96號德州牛排店の看板
  • 長角96號德州牛排店の看板
  • 毛蟹販売中
  • 毛蟹販売中
  • 長角96號德州牛排店です!
  • 長角96號德州牛排店です!
  • 長角96號德州牛排店・・・
  • 長角96號德州牛排店・・・

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お昼ごはん

 道を下っていくと、山道から海辺へ出ました。ネット上で幽霊が出ると噂の廃墟ビルを通過し、ここ数年でようやく完成した地中海風の超人気結婚写真スポットを過ぎたところで、やっと本日の昼食地点、劉家肉粽が見えてきました。

  • 坂下り中
  • 坂下り中
  • 噂の廃墟ビル
  • 噂の廃墟ビル
  • 地中海風
  • 地中海風
  • 劉家肉粽の看板!
  • 劉家肉粽の看板!

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 到着後、すぐに自転車を乗り捨て、お店に向かって突進。「すみません!一番大きくて一番おいしいチマキ4つください!早く!餓死しそうですっ!」チマキをゲットすると、僕らは傍にいるちびっ子の視線も気に留めず、人間という動物がエサに食らいつくパフォーマンスを披露。チマキは呑み込まれるようにお腹の中に納まりました(このあさましい姿が、この子に悪影響を与えなければいいのですが)。

 チマキを食べていると、突如痩せっぽっちの黒犬が現れ、旨いことこの上ない僕のチマキを見つめています。心優しいADIAは、こんなシーンを見てしまうと慈悲の心で胸が張り裂けそう。「ちょっとだけだよ。これ以上はあげられないよ。」と犬に一口分のチマキをあげました。犬はチマキをチラリと見てから臭いをかぎ、くだらねぇとでも言いたげな目で僕を見ました。すると阿美戰車の方へ歩いていき、優雅に後ろ足を持ち上げてマーキング。用を足し終わると、得意げに後ろ足で砂をけりかけるような仕草をし、チンピラのような態度で「どうよ!なんか文句でも?」という表情。ひど過ぎる~!劉家肉粽のチマキがイヤならそう言ってくれよ。他の店のチマキを買ってきてあげるよ。食べ物を粗末にして、しかも阿美戰車にマーキングするなんて屈辱的!
 そばで一部始終を見ていたビーサンはアゴが外れそうなほど大笑いしていて、僕も食欲が失せてしまいました。犬の神様、十八王公が護るこのエリアで犬にチマキをあげることは、とても危険なことだと1つ勉強になりました。

 ご飯が済んだら(多分怒りで満腹に)、ビーサンは帰り支度。ここまでつきあってくれてありがとう。残りは僕1人だけの旅になります。1人で自転車をこいで、ご飯を食べないといけません。寂しさが身にしみるのは、いつだってさよならをした後。
1人で出発してからすぐ、石門洞の前にさっきの犬がいました。写真を撮り忘れていたので、よし、ページにのせてお前の姿を公開してやる、とこっそり1枚撮りました。

  • チマキ
  • チマキ
  • がっつく前に撮ったチマキ
  • がっつく前に撮ったチマキ
  • ビーサン、ありがとう
  • ビーサン、ありがとう
  • ADIAをいじめた黒犬
  • ADIAをいじめた黒犬

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1日目の最終地点、基隆へ

 石門洞を後にしてからは、どこまでも広がる大海が続きます。途中、ツーリング中のマウンテンバイカーや可愛い女の子をロケ撮影中のカメラマンとすれ違いました。こういった人に出会うと、「君は1人ぼっちなんだね。」と言われているような気分になります。なので、風景撮影をしながら、道端の看板で微笑んでいるきれいな子を眺め、僕の連れはこんなに美人なんだ、と自分を励ましました。

 16時半、ついに翡翠灣に到着しました。ここから今日泊めてくれる友達、大頭の家まであと数キロ。日没前に翡翠灣福華飯店を見ておきました。真っ白な壁に十字架、ブルーの窓格子に巨大な風車、そして童話の中の幻想的なお城が地中海の雰囲気を演出しています。本当に愛で溢れるエーゲ海のよう。

 時間はあっという間に過ぎ、仕事を終えた大頭がやってきました。大頭の家族と一緒に晩御飯を食べてから、僕も家族の一員のように楽しく過ごしました。食後、大頭が夜景撮影にぴったりなスポットがあるというので行ってみましたが、探しても探してもその場所は見つかりませんでした。結局、海風に吹かれながら漁港を歩くだけで終わりましたが、たった1人で旅に出てこんな風にゆっくりと楽しい時間がすごせるのもなかなかいいなぁ。

  • 勇ましい海
  • 勇ましい海
  • 翡翠灣福華飯店
  • 翡翠灣福華飯店
  • 地中海風の風車
  • 地中海風の風車
  • 台湾の地中海風スポット
  • 台湾の地中海風スポット

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1日目のADIAデータ

朝食
彼女の愛情こもった朝ごはん(無料)
昼食
劉家肉粽のチマキ2人前 (61元)
オヤツ
チョコとコーヒー(45元)(7-11で購入)
夕食
自助餐(60元)
飲み物
豆乳とスポーツドリンク(49元)(7-11で購入)
宿泊
友達の家(無料)
移動距離
約82.37km
走行時間
約5時間
消費総額
215元(60元)