台湾一周自転車の旅

7日目 台東關山-台北

2009年11月01日 くもり

台湾地図 ドラえもんのうたを口ずさみながら、タケコプターで自由に飛び、どこでもドアで思いのままに移動している様子を想像していました。すごい道具がいっぱい。全部丸々とした体型のドラえもんのポケットから飛び出しているんです!!

親山農園民宿

 子供の頃は、ドラえもんが傍にいたらいいなと思っていました。そうしたら真面目に働かなくてもいいし、お腹が空いたらビッグライトでどら焼きを照らして大きくすればいいと思っていました。暇な時はどこでもドアでしずかちゃんの入浴を覗き見することもできるんです(違うよ~しずかちゃんと宿題をするんだよ ><!)。

 ドラえもんはたくさんの子供たちと一緒に大きくなった漫画だけど、台東關山の親山農園民宿は、のび太君やしずかちゃんがいて、室内はドラえもんでいっぱいなんです。ネットで僕に連絡をくれた宜靜(しずかちゃんの中国語名)は、とても親切に民宿に泊まるよう誘ってくれました。民宿をきれいに撮影してくれればそれでいいと言ってくれました。こんないい話、ADIAが見逃すはずはありません。

  • 親山農園民宿
  • 親山農園民宿
  • 親山農園民宿
  • 親山農園民宿
  • 親山農園民宿
  • 親山農園民宿
  • 親山農園民宿
  • 親山農園民宿

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叮噹主題房に宿泊

 宜靜は本当に宜靜という名前でした。しずかちゃんと同じ名前なので、子供の頃からドラえもんには特別な思い入れがあったそうです。民宿の壁、椅子、ベッドシーツ、時計、スリッパ・・・これもか、という細かいものまで全てでがドラえもん。ここはしずかちゃんとのび太君の家で、ドラえもんファンには夢のような空間なのです。昨日の夜、僕は「叮噹主題房」に泊まりました。室内のアイテムは全部ドラえもん関連のもので、全部宜靜が世界各地で買い求めたものだそうです。足で踏んづけてしまうマットだって満面笑顔のドラえもん。ドラえもん神出鬼没!!
 親山農園民宿では自家栽培の新鮮なイチゴやフルーツアイスキャンディが食べられます。パンに塗るイチゴジャムだって自家製なんです。大きな粒の新鮮な果肉は、ドラえもんの不思議な魔法なのかもしれないです。

 宜靜、そしてのび太君とドラえもん、ジャイアン、スネ夫たちに別れを告げ、僕は夢へと向かってまっしぐら。気象予報では崩れ気味の天気と言ってましたが、太陽は空にデンと構えています。わはは~ADIAはやっぱり名実ともにサンシャインボーイだね。Have me have sunだからね!!

  • 手作りのアイスキャンディー
  • 手作りのアイスキャンディー
  • お米も販売
  • お米も販売
  • 自家製米酒など
  • 自家製米酒など
  • 宜靜とADIA
  • 宜靜とADIA

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歩いて一周!

 民宿を出てから間もなく、路上でバックパックを背負って杖を持ち、「走路環島中,請給我微笑(歩いて台湾一周中、笑顔で見守ってください)」という紙を貼り付けた女の子に出会いました。おいおい、自転車での台湾一周だってとーってもきついのに、歩いて一周するなんて人がいるのか。しかも女子。僕は彼女は病気じゃなければ頭がおかしいんじゃないかと思いました。この女の子は彰化から出発し、その時はなんと20数キロの荷物を背負っていたそうです。道中学校や警察署に寝泊りし、1ヶ月ちょっとかけてようやく台東までたどり着いたと話してくれました。何てこった。彼女は「田舎に泊まろう!」出演中じゃないか!!

 お互いの連絡先を交換してから、彼女のこれまでの一周旅行の話を聞いてたら、僕はそのすごさにただただびっくりするだけでした。そして彼女が筋肉痛にならないように、旅先でいい出会いがあるようにと祈り、さよならをしました。50メートルも進まないところで、前方にまたまた歩いて台湾一周中の超強靭女子「覆面人」 に遭遇しました。互い見つめあう僕ら3人。任侠モノでケリを入れられパンチでお返しするアクションシーンがふと頭に浮かびました。でも阿美に乗っている僕より歩いて台湾を周ってる彼女たちの方がすごい。今回は僕の負けです。
 戦闘力に満ち溢れる僕ら3人は、黄金色の田んぼを背景に写真を撮りました(覆面人は最後まで顔を見せてくれなかったんです。だから僕もミステリアスにキメてみました!!)。

  • 走路環島中,請給我微笑
  • 走路環島中,請給我微笑
  • 記念撮影
  • 記念撮影
  • 歩いて一周中の2人
  • 歩いて一周中の2人
  • 台湾一周中の3人
  • 台湾一周中の3人

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台東を進んで倒地鈴へ

 夏の終わりから初秋にかけての台東は、依然として日差しが強く、まっさらな空に真っ白な雲が浮かんでいます。田んぼには若緑の芽がそよぎ、遠くに見える緑の山並みにあっています。東部の美しさは本当にシンプルなんです。こんなにきれいな風景の中にいたら、とがった心のチンピラだってADIAのように大人しく、子羊みたいないい人間になるに決まってます。

 休日の鹿野街は外からやって来た人で騒がしくなることもありません。駅舎内は田舎町特有の静かな空気が流れています。サイクリングをしに電車で台北からやってきたお兄さん2人は、阿美に積んでいる荷物を見て、手を叩いて励ましてくれました。わはは~ADIAの底知れぬ魅力はすごいね^^

 前にネットで、鹿野駅付近にはただで寝泊りができ、食べ物にもありつける良心的な施設、倒地鈴があることを知りました。もてなし精神旺盛の運営者、徐大哥は、僕においしいリンゴをくれた上、中を案内してくれました。徐大哥はなんというかとても奇異な人で、以前は台北で建築の仕事をしていたんですが、すべてすっぱりっと切り捨てて台東で老後を過ごすことにしたそうです。が、大学生たちの口コミで、知らないうちにネット上で有名になってしまい、訪れた人の面倒を見続ける生活が始まりました。毎日色んな人がそれぞれの理由で倒地鈴を訪れ、年間500人以上は来ると話していました。学生、社会人、バックパッカー、招かれざる客、お金持ち、貧乏人、男、女、霊能者などに外国人もやってくるそうです。
 そんな風に数年がたち、徐大哥は老後のためのお金だけでなく、毎月奥さんが渡しているお金もよく知らないみんなのために使ってしまいました。頭にきた奥さんは「早くそっちで身の回りの世話をしてくれる女の人を見つけてちょうだい!結婚しなくてもいいから、一緒に住んでくれるパートナーを見つけて!さもないと金銭援助は終わりにするからね!」と言ったそうです。
 &$*$^$#^…僕聞き間違えてないよね?奥さんが旦那さんに女を作れなんて、こんなありがたい言葉をどうして僕の彼女は言ってくれないんだろう。

  • 美しい台東
  • 美しい台東
  • サイクリングに来た人
  • サイクリングに来た人
  • 鹿野駅
  • 鹿野駅
  • 鹿野駅付近の旧日本家屋
  • 鹿野駅付近の旧日本家屋
  • 倒地鈴の入り口
  • 倒地鈴の入り口
  • リンゴをもらいました
  • リンゴをもらいました
  • 徐大哥案内中
  • 徐大哥案内中
  • 阿美戰車も一休み
  • 阿美戰車も一休み

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みんなの倒地鈴

 でも善良な人にはいいことがあるもので、徐大哥は老後を静かに過ごすことはできなくても、毎日色んなが世間話に付き合ってくれてます。農園で野菜を植えたり芋掘りするのを手伝ってくれます。老人ホームにずっといる孤独な寂しさはないのです!!しかも「倒地鈴」は日に日によくなっていってて、みんなで造り上げたものがたくさんあるんです。壁には色んなところからやって来た人達の笑顔や感謝の手紙があり、裏庭には慈善団体に寄付する予定のちょっとした土地もあり、倒地鈴で楽しい理想の農園を造ってくれる人大歓迎。もしもう一度やり直せるなら、倒地鈴を運営しますか?と聞いてみたら、徐大哥は「かもしれないね。必要とする人がいればだけど・・・。」と笑って答えました。

 徐大哥のおおらかな人柄に触れ、僕は1日分のお小遣いを寄付することにしました。これからもたくさんの人が倒地鈴を訪れ、倒地鈴で楽しい時間を過ごしてほしいと心から願っています。

  • たくさんの礼状
  • たくさんの礼状
  • 寄付金箱
  • 寄付金箱
  • 倒地鈴
  • 倒地鈴
  • 手作り看板
  • 手作り看板
  • 裏庭へ
  • 裏庭へ
  • 徐大哥とADIA
  • 徐大哥とADIA
  • 倒地鈴の裏手
  • 倒地鈴の裏手
  • DIYな倒地鈴
  • DIYな倒地鈴

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台東から台北へ

 倒地鈴を後にし、ペダルをこぐ足には次第に力が入ります。なぜかってウキウキしているから。疲れ果てたりいやになったりと外でのたうち回ること7日間。今日は台北へ戻ります。電車で台北へ帰りたいのに、駅には行列ができていて、台北行きの切符すら買えませんでした><。切符売り場のお兄さんは、小汚く臭いADIAを気の毒そうに見つめ、保留切符を用意してくれました。お土産屋さんのおばちゃんも、僕の荷物まとめを手伝ってくれました。商店内の可愛いお弁当売り子は、僕のためにおいしいお弁当を準備してくれました。台北への帰還を手伝ってくれた皆さん、本当にありがとうございます。そして僕が列車に乗り込むまで待って雨を降らせ、風を吹かせてくれた神様に感謝しています。みんながいるから僕はこうしてサンシャインボーイでいられるんです。陽光~陽光~僕はウルトラ・サンシャイン^^s

  • 車内
  • 車内
  • 車窓から
  • 車窓から
  • 晩ご飯の鉄道弁当
  • 晩ご飯の鉄道弁当
  • 帰宅するのでご機嫌なADIA
  • 帰宅するのでご機嫌なADIA

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7日目のADIAデータ

朝食
無料(宜靜の心温まる朝ご飯)
昼食
7-11で購入 (68元)
夕食
鉄道弁当(70元)
飲み物
(49元)
寄付
倒地鈴へ(200元) *心優しい僕
雑誌
時間つぶし用(75元)
お土産
(250元)
切符代
台東-台北(ADIA804元/阿美417元)
*会社経費
荷物送料
クロネコヤマト(220元) *会社経費
幸せな心
無料
移動距離
約43.09km
消費総額
712元