| 2006年9月1日 | ||
| はじめての漢方生活 | ||
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これといった緊急の症状はないものの、どうも体調が悪い・・・という時に登場するのが漢方薬。台湾では特に女性に愛好家が多く、集まると情報交換に花が咲きます。今回は記者が体験した"はじめての漢方生活"をご紹介いたしましょう。 台湾には西洋医学とは別に、中国医学を修めた"中医"と呼ばれるお医者さんがいます。風邪やケガの場合は西洋医学の内科や外科へ行くのですが、肩こりや腰痛、また冷え性やアトピーといった根本的な体質改善が求められる場合は中医の扉を叩き、問診を受けた後に漢方薬を処方。それを自宅で煎じて飲みながら、数ヶ月〜数年かけて様子を見ながら治療をしていくのが一般的なスタイルとなっています。
そこで長年の冷え性に悩む記者も、中医と漢方薬に初挑戦してみることにしました。良い病院を見つけるには地元の口コミがベストというアドバイスをもとに、自宅近所の馴染みの食堂や、美容院の女性店員にヒアリングをし、評判の良い中医さんの情報を入手。さっそく診察をしてもらったのですが、先ず確認されたのが舌の色。舌が白っぽいか黄色っぽいか、また舌苔の生え方などで、体調や生活環境がだいたいわかってしまうそうですよ。 診察が終わると付属の漢方薬局で薬を調合してもらいます。しかし、これが1日分と渡された大きな紙包みを開いてみると、出てきたのは木の皮や草の根っことしか思えないものの山。 これらを約1時間弱火で煮詰めるのですが、次第に漢方薬独特の苦い匂いが家中にたちこめ、できあがったのは、すいません正直に書きますが、どう見ても単なる泥水。様子を見に来た飼い猫に茶碗を近づけると、鼻の上にしわを寄せて逃げてしまいました。処方箋や迪化街特集の乾物図鑑を参考に、これは体を温めるトウキで、たぶんこれは利尿作用があるマツホドと解読してみるものの、わかったところで味が変わるわけでもなし。意を決して飲んでみると、胃液を薄めたようなすっぱさと共に、どろりとした苦味が食道を通り抜け、こんなの飲むぐらいなら不健康なままでいい・・と茶碗を床に叩きつけたくなります。
涙目になりながら電話をかけ、中医さんに砂糖か蜂蜜を入れてもいいかと聞いてみると、「良薬は口に苦しというでしょう〜」と大笑い。まぁこれは意地悪でもなんでもなく、余計なものを混ぜると漢方の効果が無くなるからだそうなのですが。この泥水・・もとい薬を1日3杯飲むのはしかたないにしても、新鮮さが命のため、飲む当日に煎じる必要があるのが働く身にはつらいところ。しかし需要あるとこ供給ありということで、朝に材料をを預ければ、夜までに煎じておいてくれるサービスを請け負っている人もいるそうですよ。 また保温機能がついた漢方薬専用鍋も販売しているそうで、それだけ台湾では漢方がポピュラーということなのでしょうね。 ちなみにお値段ですが、中医の診察料が国民保険がきいて1回150元(約530円)前後。漢方薬は保険適応外だそうですが、1日分が100元(約350円)とスタバのコーヒー1杯程度の値段ですので、これなら無理なく続けられそうです。 ところで漢方生活につきものなのが"食事制限"です。今回は冷え症改善ということで、アイスクリームやビールなどはもちろん、マンゴーやパパイヤなどのトロピカルフルーツ、瓜類全般、また鶏肉も身体を冷やす"陰"の食べ物なのでNGだとか。これら全てを守ろうとすると、かなり食生活に不自由するのですが、あの苦い薬の効果が失われるというのなら、食べないでいようじゃないのと気合も入ってきます。 はじめての漢方生活、結果はいずれお知らせいたしましょう。 |
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