2017年2月2日

客家伝統料理が楽しめる50年の老舗 老金龍飯店

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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お店の外観

お店の外観

客家小炒

客家小炒

薑絲大腸

薑絲大腸

黑胡椒山豬肉

黑胡椒山豬肉

いつも満席の店内

いつも満席の店内

福菜肉片湯

福菜肉片湯

清蒸鱒魚

清蒸鱒魚

 台湾中部の苗栗縣「苗栗參山國家風景區」內に位置する「南庄老街」は、美しい山々、麗しい水辺の風景、たくさんの旧日本式建築も残る景色が魅力です。さらに本場の客家料理、古い街の趣が多くの観光客を魅了し、特に1999年以降、ここを訪れる人たちが増えました。南庄老街の中で、最も人気を集めるのは、南庄の信仰の中心地でもある「永昌宮」の向かいにある「老金龍飯店」です。

 「老金龍飯店」の以前の店名は「金龍」というレストランで、1963年に創業しました。創業当時、南庄は林業、鉱業で栄えており、それに伴ってこの周辺の街も発展を遂げました。当時の「老金龍」も伝統そして本場の客家料理のお店で、同じくお店の商売も日増しに発展していきました。1999年以降、観光客が南庄にも多く訪れるようになり、2代目のオーナーに経営が引き継がれました。客家料理の伝統を保持しながらも、店内に近代化した管理システムを導入して、昔懐しい客家の風味をウリに、「老金龍」は現地で最も人気のレストランに成長していきました。休日には、客足が絶えることなく、店内はいつも満席で、入り口に行列ができるほどです。

 その昔、山間に移り住んだ客家族は、山の生活が食べ物を得ることが容易ではなかったことから、すべてのことに対して慎ましい気持ちを忘れない生活観があります。そのため、保存が効くようなソースや料理を研究して料理に使用するようになり、これが客家料理の特徴にもなっています。酸菜、福菜、梅干菜と呼ばれるような、野菜の漬物などを大量に使用したり、ソースを使用して料理をして、味付けは濃い目です。各家庭によって漬物の作り方はそれぞれ違い、食材の下ごしらえの方法も複雑で、同じ料理名でも、店や家庭によって全く異なる料理に仕上がります。「老金龍」の客家料理は、現地の古来のレシピ、厳選食材を使用して、客家伝統の味を守り続けようと日々努力を続けています。

 「梅干絞肉(豚挽き肉と高菜の炒め煮/小130元・中180元)」は、梅干菜を使用した料理です。梅干菜は客家料理の中で、とても特別な調味料です。梅干菜は、新鮮なカラシナを、日光に当て乾かし、塩に漬け、水気をとった後に重石を載せて発酵させます。最後に風干しすれば、客家の味には欠かせない美しい調味料になります。「老金龍」は、地元産の梅干菜を使用し、梅干菜独特の塩気と香り、そして脂身の少ない豚肩ロース肉の食感がおいしい一品です。この料理だけでも、ご飯を茶碗一杯食べてしまうほど、ご飯が進む一品です。

 「客家小炒(スルメ、豚肉、豆腐の炒め物/小170元・中250元)」は、最も知られている客家の典型料理で、スルメイカ、豚バラ肉と、干し豆腐、青ネギを強火で炒めた料理です。異なる食材は、それぞれ火加減を調節する、これがこの料理をうまく作る秘訣です。ここではイカが厚く大きくカットされ、柔らかく弾力があります。火加減には細心の注意が必要な料理で、訪れたお客たちが最初にオーダーするほどの人気ぶりです。

梅干絞肉

梅干絞肉

2階の様子

2階の様子

 「薑絲炒大腸(モツとショウガの酸っぱい炒め物/小170元・中250元)」も、有名な客家料理です。強火でさっと炒めたモツが新鮮で、ショウガの千切りとお酢をベースにした調味料を加えれば、ご飯が止まらなくなるほどです。

 「黑胡椒山豬肉(豚肉の黒コショウ炒め/30元)」は、客家古来の塩漬け豚肉を黒コショウで炒めた料理で、ジューシーで柔らかく、絶妙な塩加減に香りがよく、思わずご飯をおかわりしたくなります!

 「清蒸鱒魚(マスの蒸し物/450元)」もおすすめです。水中の貴族とも呼ばれるマスは、生存環境の水温と水質にとても注意が必要な魚で、南庄の綺麗な水環境は、マスの養殖に適合しています。老金龍は地元で養殖したマスを使用し、蒸し料理にします。身が繊細で、新鮮で柔らかく甘みが感じられます。

 スープには「福菜肉片湯(160元)」をどうぞ。「炆」は客家料理の手法の一つで、大きな鍋に水または、鶏ガラだしを加え、長い時間はトロ火でゆっくりと煮込んでいきます。スープが煮えたぎらないように、ほんの少しだけ沸騰する状態を保ちます。この調理方法は、主に肉料理に用いられ、肉質を柔らかくすることができ、栄養素が失われにくいのだとか。「福菜肉片湯」は福菜(白菜の漬物酸菜を更に塩漬けしたもの)の塩気を利用しており、ちょうどいい塩味、甘味が肉に染み込みフレッシュな味わいです。シンプルながらあっさりしてうまみがあり、多くの客家人を懐かしい気持ちにしている味わいです。

 ぜひ一度、南庄を訪れて「老金龍」で、台湾の客家美食と文化を体験してみましょう!
(記者:Way)

地図

【老金龍飯店】
住所:苗栗縣南庄鄉西村民族街1-1號
電話:0932-616-860 / 037-822-168
営業時間:平日11:00 - 14:00、土日祝11:00 - 19:00
定休日:火曜
交通:台湾鉄道竹南駅からタクシーで約40分
URL:http://www.gdragon.com.tw/

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