2017年3月2日

中華カステラに込められた心意気 合興壹玖肆柒

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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お店の外観

お店の外観

店内のキッチン

店内のキッチン

豆沙壽桃

豆沙壽桃

艾草青糰と金糰

艾草青糰と金糰

イートインスペース

イートインスペース

手作りの鬆糕

手作りの鬆糕

 台北の南門市場にあった70年もの歴史を持つ、老舗江蘇・浙江菓子のお店「合興壹玖肆柒」が迪化街に移転しました。扉を開け店内に入ると、中央には舞台のようなオープンキッチンがあり、職人が熱々の鬆糕(中華カステラ)の型抜きをするときに「トン、トン」と音を立てて型を打ち付ける様子は、まるでライブパフォーマンスのようです。台湾で店を開いた経緯をたどると、おじいさんの代で台湾に移り住み、南門市場で中国の江蘇・浙江エリアでお正月のお祝いなどに食べる伝統菓子の販売を始めました。南門市場は総統府から近く、中国大陸から移り住んだ人々の暮らすエリアや軍人が多かったため、商売も繁盛しました。

 鬆糕は米粉から作られており、中にゴマや小豆の餡が入っています。一つ一つ手作業で、木型を使ってかたどるのが特徴的です。市場の外でも伝統の味と雰囲気を楽しんでもらいたいと、廸化街の店舗でも市場のお店のような雰囲気を感じられます。職人は毎日、午前11時からお店でお菓子の製造を始め、現場で作り、現場で販売というスタイルなので、お店に入ったお客は目の前の商品だけでなく、職人が商品を作る工程も見ることができます。オーナーの鄭匡佑さんと任佳倫さん夫妻は、こういった新しいビジネススタイルと共に、伝統の中華伝統スタイルのお菓子を迪化街に持ち込みました。

 鬆糕の原料は米、水と砂糖です。米を粉にした後、砂糖と一緒に混ぜて砂粒ほどの大きさにし、木型にはめ、隙間なくしっかりと押して、それから蒸すことで、食べると柔らかい食感が生まれます。鬆糕の製造過程は75%が手作業です。手作業で行うことにより、正確に米粉の温度と湿度を感じ取ることができるのだそうです。現代の消費者の生活習慣を考慮し、通常ホールケーキのような大きさの伝統的な鬆糕を小さなサイズに改良するため、木型職人を探して、新しい木型を設計してもらいました。中華伝統の美学に日本の和菓子のアイデアを取り入れ、何度も研究と改良を重ね、おいしくて美しい新発想の中国式の茶菓子が出来上がりました。

 米問屋の「葉晉發」とコラボレートして作った「黑米芝麻鬆糕(黒米とゴマの中華カステラ/50元)」は、ホカホカの湯気からゴマと黒米の香ばしい香りが漂います。蒸したてを食べるのが口当たりもよく、一番おいしいですよ!その他、「黑米豆沙鬆糕(黒米と餡子の中華カステラ/50元)」「桂花芝麻鬆糕(キンモクセイとゴマの中華カステラ/40元)」など、数種類の中から好みのものを選ぶことがでます。中国では見かけることの多い伝統菓子「百果酥餅(ナッツ入りパイ/40元)」「豆沙壽桃(桃まんじゅう/20元)」は見た目も可愛らしいサイズで、多くの人の好みに合うように現代風のアレンジがされています。「艾草青糰(よもぎ餅/30元)」と「金糰(きなこ餅/30元)」は休日限定販売のお菓子です。

黑米豆沙鬆糕

黑米豆沙鬆糕

ミシン縫いされたテイクアウト用の袋

ミシン縫いされた
テイクアウト用の袋

 元々、大稻埕エリアはお茶問屋の集まる場所なので、店内ではお茶と合わせてお菓子を楽しむことがでます。お茶で有名な坪林の4種類のお茶を厳選した軽い味わいの「有機茶」と「野放茶」はお菓子に合うようにブレンドされています。

 空間デザインも台湾のものにこだわっていて、イートインエリアには大稻埕永樂市場で購入した布が掛けられていたり、またテイクアウト用の紙袋は市場のお店手作りのものを使用していたりと、台湾らしさで溢れています。「合興壹玖肆柒」では、洋菓子が定番のアフターヌーンティーにも中華菓子を取り入れたり、多くの人がお茶と共に伝統の中華菓子をもっともっと楽しめるようになるようにと様々なアイデアを膨らませています。
(記者:Amelie)

地図

【合興壹玖肆柒】
住所:台北市大同區迪化街一段223號
電話:02-2557-8060
営業時間:火曜~日曜11:00-19:00
定休日:月曜日
交通:MRT大橋頭駅より徒歩約10分
URL:https://www.facebook.com/hoshing1947/

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