2017年6月9日

築100年の建物の中から発信する新しい思想 達開想樂

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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建物の外観

建物の外観

日本式引き戸の入り口

日本式引き戸の入り口

只是 zishi

只是 zishi

琅茶

琅茶

鏨工房

鏨工房

二階のインドネシア家具

二階のインドネシア家具

森作所

森作所

 台北西区に位置する大稻埕は、近年、文化的なクリエイターズショップや新しい形態のお店が雨後の筍のごとく次々に誕生し、新しい活力を生み出しています。南京東路と塔城街の交差点にある達開想樂は、1892年築の3階建ての古い洋館で、2008年に台北市歴史的建築物に指定されました。その後数年かけて修復され、2013年9月にこの地でスタートを切ったのです。販売しているのはインドネシアの古い家具装飾、台湾のクリエイティブデザイナーズブランド、ヨーロッパの家具装飾、そして最上階には喫茶店があり、大稻埕に高級感のあるファッショナブルな雰囲気を添えています。

 達開想樂の住所は南京西路251號で、241號から245、247、249號までの6棟の建物は、まとめて「六館街尾洋式店屋」と呼ばれ、日本統治時代には板橋の名家林本源の家族が保有していました。当時の生業は茶商でしたが、時代の移り変わりとともに、布業を行うようになりました。この洋式のお店は日本統治時代に流行の象徴だった「牌樓厝」(隣家とアーケードで繋がるバロック式の商館)で、内部の柱はレンガ、鉄筋コンクリート及び木造の混合構造で、壁はルネサンス様式になっています。店内へ入ると、大きなドアは日本式の引き戸、床は金属を埋め込んだ石材を研磨したもので、レトロな中に現代風な雰囲気も混ざっています。

 オーナーのSophiaさんは、もともと別の会社でバイヤーをしていて、30年を超える経験の持ち主。新しいもの、古いもの、異なる材質の家具や装飾品をMix & Matchの概念で組み合わせ、違和感のない自然な雰囲気を作り出しています。

 お店の1階は台湾のクリエイターのものがメインになっています。「只是 zishi」は台湾の次世代クリエイターによるもので、青くて独特な雰囲気をかもしだす「轉印系列(転写プリント/350元〜980元)」や十二支、極限老虎の「手繪系列(手描きシリーズ/2,000元〜9,000元)」があり、カップとプレートのセットは上品で現代的な美しさがあります。

 「琅茶」は台湾の単一品種の茶を扱うブランドで、ティーパックセットとギフトセット(350元〜1,520元)があり、若い人向けのデザインで人気があります。「鏨工房」は台北南港にアトリエがあり、銅とほうろうを合わせて作り出された「茶器、花器、香器(1,500元〜12,000元)」は色鮮やかでパッションを感じます。

 「森作所」の創業者は新竹科学園區のエンジニアで、理性と感性で作り出したボールペン、シャープペン、ガラスペン、万年筆(2,900元〜12,800元)などがあります。福岡市長にも特製のガラスペンを作ったことがあるそう。デジタル化した現代でもやはり手書きは良いものだと実感できます。

3階のカフェスペース

3階のカフェスペース

包種茶と牛奶卷

包種茶と牛奶卷

 2階の売り場のメインはインドネシアの古い家具や装飾品です。Sophiaさんはインドネシアの古くからある雑貨は味があると感じ、それは食べ物の素材そのものの味を好む人がいるようなものだと話します。ジャワの棚は様々な色が混ざっていて、そこに施された彫刻から手作り感が溢れています。柚子の木を使った棚は腐りにくく、それぞれに味があります。スマトラの少数民族バタック人の木鉢は、シンプルなストライプのデザイン。家のテーブルに置いて果物などを入れれば、南国の風情がただよいます。スマトラの昔ながらの魚籠は台湾に持ち帰った後、パイプに取り付け、創意あふれる実用的なスタンドランプにリメイクされました。

 3階はカフェになっています。味わい深い家具がかもしだす時の香りの中で、「品研」ブランドの白磁の茶器で提供される「包種茶」に「牛奶卷(ミルクエッグロール)」を合わせたセット(280元)をいただけば、静かなリラックスタイムが楽しめますよ。
(記者:Stacey)

地図

【達開想樂】
住所:台北市大同區南京西路251號
電話:02-25582251
営業時間:月曜〜水曜:10:30 - 19:00 木曜〜土曜:10:30 - 19:30 日曜:11:00 - 18:00
定休日:無
交通:MRT北門駅3番出口から徒歩5分
URL:https://www.facebook.com/decocollect.com.tw/

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