2017年6月21日

芸術と美しい景色との出会い 淡水雲門劇場

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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建物の外観

建物の外観

劇場後方の出入り口

劇場後方の出入り口

羅曼菲の彫刻と花言葉レストラン

羅曼菲の彫刻と花言葉レストラン

紅水烏龍珍珠奶茶

紅水烏龍珍珠奶茶

雲門限定販売の日光ビールとドロップコーヒー

雲門限定販売の日光ビールとドロップコーヒー

大樹書店

大樹書店

「穿越」焼け残った貨物コンテナ

「穿越」焼け残った貨物コンテナ

 「雲門舞集」の舞踏作品と創作エネルギーは、これまでずっと多くの台湾人を鼓舞してきました。長年、海外のパフォーマンス出演に招待され、国際的な芸術フェスティバルでは常連です。劇団はヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリア各州など200以上の舞台に出演し、独特なオリジナリティとエネルギッシュな演出で、各地の観客や評論家から高く評価されています。「雲門舞集」は紆余曲折を経て、現在は美しい夕景で有名な淡水に劇場を開き、新たな一歩を踏み出しました。

 「雲門舞集 (英語名: Cloud Gate) 」は、1973年林懷民によって創設された台湾で初めてのプロのダンスチームであり、中華圏で初めてのモダンダンスチームでした。正式な劇場での公演以外、台湾の様々な地域で大きなイベントに出演し、多くのお客を動員しています。例えば、毎年企業スポンサーがつく台北市中正紀念堂兩廳院中央藝文廣場で開かれる無料の屋外公演では、観客は皆、地べたに座り、その繊細で艶やかな舞台演出を熱心に見入るのです。20数年もの間、雲門の屋外公演は多くの人を魅了し、台湾文化の一部となっていったのです。

 2008年、八里の雲門練習場で火災が発生しました。翌年、雲門は政府の募金活動に参加し、淡水中央ラジオ局の跡地の40年間の使用権を得ました。国内外で4,155名の民間寄付により、「雲門舞集」は劇場練習場、オフィス、アトリエなどを造ることができました。新しい雲門劇場は淡水ゴルフ場と滬尾砲台の間にあり、企画設計をした台湾の有名な建築士黃聲遠は、中央ラジオ局の建物の外観を残し、雲のイメージが印象的な屋根に、黒緑色の鋼材で構成しました。淡い緑色の大きなガラスは周りを囲む山林の景色にとてもよく合っています。建物の中には大劇場(450人収納可能)、小劇場、練習場(150人収納可能)、オフィス、セットを作る工場、出演者の休憩室などがあり、また、屋外にはバルコニーと大きな階段など、彫刻家朱銘の「白彩人間シリーズ」の索引が並び、芸術の息吹が感じられます。

 屋内の動線は入り口の廊下から、屋根に作られたバルコニーを通り、芝生のある大きな階段へとつながります。大きな階段はゆるやかで上り下りし易く、途中には休憩できる椅子もあり、とても優しい設計になっています。蓮池には「旋的冥想(めぐる瞑想)」というテーマの雲門第一人者のパフォーマー羅曼菲の青銅彫刻像があります。専門の製作博物館と有名な蝋人形製作者の林健成により作られたもので、羅曼菲は「輓歌」という作品中10分間休みなくターンし続け、その舞姿と生命力に満ちた印象を残し、若いパフォーマーを奮い立たせました。

 蓮池の後方にある建物は「花語餐廳(花言葉レストラン)」です。 「花語餐廳(花言葉レストラン)」と小籠包で有名な「金品茶語」が協力しあって、各種小籠包、蒸し餃子、台湾の伝統的な麺料理などを提供しています。雲門の創立者林懷民氏が世界一だと誇る「紅水烏龍珍珠奶茶(赤烏龍タピオカミルクティー/95元)」は、濃厚で香りが良く、すばらしい一品ですよ。メニューはイートインとテイクアウトどちらも可能で、天気が良い日は外で食べるのもおすすめですよ。

 芝生の横にある芸術作品「穿越」は、紅色のコンテナと、屋根の梁部材だったH型の鋼があり、2008年にあった火災と、雲門が八里で16年間奮闘してきた証とも言えます。その辛い歴史を乗り越えてきた痕の残るコンテナ、左斜め前方に見える景色、滬尾砲台、淡水河向こう岸の観音山など、すべてが歴史の通り道なのです。

正面からの外観

正面からの外観

日光平台

日光平台

 芝生に沿って歩いていくと、駐車場の向いに大きな庭があり、雲門劇場の完全なる姿を見ることができます。正面入り口には大きく四文字で「莊敬自強(恭しく自らを強め)」の刻印があり、建物の歴史の記憶を残しています。また、屋根はまるで雲の上にあるかのようで、劇団のイメージに合っていて、不規則な造型はリズム感があり、古い家屋と新しさを融合した手本とも言えるでしょう。

 また園内には「大樹書房」があり、本やコーヒー、雲門に関する商品、そして特別委託した「北台湾麦酒」会社が作った「日光啤酒(日光ビール/160元)」を販売しています。黒米を原料に、夢なような色合いのピンク色で、飲むと米の香りが感じられ、一般的な麦酒とはひと味違いますよ。

 雲門限定の「日光ビール」や、ここでしか売っていない「鍋爐冰滴黑咖啡(ドロップコーヒー/150元)」をベランダで飲み、アカギの木の下で木や山、淡水河が大海に流れ出ていく様子を、夕陽とともに眺めながら至福のときを過ごしてみませんか。
(記者:Shimin)

地図

【雲門劇場】
住所:新北市淡水區中正路一段6巷36號
電話:02-2629-8558
営業時間:火~日10:00-17:00 月及びパフォーマンスイベント時は展示休止 詳細はプログラムをご参照下さい
定休日:毎週月曜
交通:MRT淡水駅からバス836または紅26に乗車し、滬尾砲台バス停で下車、徒歩約10分
URL:http://www.cloudgate.org.tw/

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