2017年6月23日

萬華で親しまれる懐かしいおやつ 涼粉伯

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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店内の様子

店内の様子

30年以上もの歴史を持つ屋台

30年以上もの歴史を持つ屋台

氷にさらした涼粉

氷にさらした涼粉

注文が入ってから麺茶粉をからめる涼粉

注文が入ってから麺茶粉をからめる涼粉

涼粉

涼粉

お店の看板

お店の看板

自家製の麺茶粉

自家製の麺茶粉

 1960年頃、萬華エリア周辺では「涼粉」の屋台をどこでも見かけることが出来ました。当時は手押し屋台での商売がとても繁盛し、「涼粉伯」もその時代に自家製の涼粉を屋台で販売することから始まりました。大通りや小さな裏路地で涼粉を販売する光景は、古くからこの地域に住む人たちにとって、重要な記憶の1ページになっています。しかし、その後、萬華艋舺エリアに住む人々の人口が減り、それに加え手間暇かかる涼粉の作り方は徐々に忘れ去られ、いつしか涼粉は、記憶の中でとても懐かしさを感じるおやつとなり、なかなか食べることのできない貴重な味になってしまいました。台湾で受け継がれるこの味を途絶えさせたくないと、「涼粉伯」だけが今も昔懐かしい涼粉の味を守り続けています。

 数年前、「涼粉伯」創業者の一代目は年をとって、以前のように屋台を押して販売するのが体力的にも難しくなってきたため、看板を二代目に譲り、以前のように屋台で販売することを止め、2017年4月からお店を構えて涼粉を販売し始めました。現在お店は、古くから萬華に住む生粋の萬華人たちの生活と文化の重要な拠点とも言える場所「艋舺青山宮」の前の通りを行ったすぐ近くにあります。以前ほどの活気はありませんが、この辺りの馴染みのお客がよく訪れ、親しみ慣れた懐かしの味を家に持ち帰ったりしています。

 涼粉は日本統治時代にできた台湾デザートです。当時、台湾人は高価な葛粉で作る日本式の和菓子を食べる機会がほとんどなく、そのためサツマイモのデンプン粉でわらび餅のような「涼粉」を作ったのが始まりと言われます。涼粉の材料は、サツマイモ粉と水のみで、他に添加物などは一切加えていません。一番大変なのは、加熱をしながらずっとかき混ぜる工程で、この練りの作業によってプルプルの食感が生まれます。そして、冷やしてから適当な大きさに切り、氷水にさらして、柔らかなモチモチの状態を保ちます。

屋台時代の看板

屋台時代の看板

艋舺青山宮

艋舺青山宮

 「涼粉伯」の「涼粉(40元)」は、上にトッピングする「麺茶」も自家製で作っています。麺茶は、炒めた小麦粉をきな粉のように使用して食べる台湾伝統のおやつの食材の一つで、作り方は、ふるいにかけた小麦粉を10分ほど炒めます。油を使用しないで炒めるので、小麦粉の香ばしさが十分に感じられます。イートインの場合は、オーナーが直接涼粉の上に麺茶を掛けますが、テイクアウトの場合は、持ち帰る間に涼粉の水分で麺茶の粉が溶けてしまうのを防ぐため、麺茶を別の袋に入れてくれます。涼粉は一口食べるととても柔らかくプルプルで、麺茶の濃厚な香りが口いっぱいに広がります。台湾オリジナルの伝統的な味わいを織り成して、昔懐かしい素朴な生活のテイストを思い起こさせてくれます。

 涼粉は毎日手作りで、新鮮でなければこのおいしさや食感を出すことができず、更に作り方も複雑で時間も手間もかかります。そのため売り切れ次第終了となっており、閉店時間より早く店じまいしてしまう日もよくあります。最近では食べられるお店も減ってしまったこの貴重な台湾伝統のおいしいデザートを味わいたいと思ったら、無駄足にならによう早めに訪れてみてくださいね!
(記者:Elisa)

地図

【涼粉伯】
住所:台北市萬華區貴陽街二段202號
営業時間:火曜~土曜 10:00-16:00 日曜 10:00-14:00
定休日:月曜
交通:MRT龍山寺駅1番出口より徒歩約10分
URL:https://www.facebook.com/sweetpotatojelly/

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