2017年7月6日

時空の扉を越えてみよう! 龜山眷村故事館

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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故事館の外観

故事館の外観

館内の様子

館内の様子

リビングを再現した様子

リビングを再現した様子

龜山眷村のパンフレット

龜山眷村のパンフレット

蒋経国就任記念皿、記念酒壺、大理石の灰皿

蒋経国就任記念皿、記念酒壺、大理石の灰皿

竹製の暖手爐、ラムネ瓶

竹製の暖手爐、ラムネ瓶

レコード

レコード

 1949年中国大陸から政府機構が軍隊を率いて台湾に入ってきた際に、軍人とその家族のために設けられたコミュニティが眷村です。台湾全土には計886の眷村がありましたが、社会の変遷、生活形態の移り変わりなどが原因で、眷村居住者の人口は急速に低下したため、眷村の解体撤去が行われ、培われたコミュニティ文化も次第に忘れ去られていきました。桃園市の静かな龜山エリアに位置する「龜山眷村故事館」は、現代に残された時空の扉のような場所です。

 桃園龜山エリアには、9つの眷村がありましたが、月日の経過により、大部分の眷村が取り壊されました。ただ、憲光二村だけは以前のままの風景で保存され、「龜山眷村故事館」はこの土地のストーリーを伝える重要な役割を持っています。故事館は元々、陸光三村文康活動中心(文芸娯楽活動センター)と自治会事務所でしたが、2003年3月に歴史建築に登録されました。長い期間をかけて修繕を行い、2015年から文化局がここに入る団体を募集し、様々な異なる趣を持った眷村の文化を発展させていきたいと思っています。2017年から桃園市の養雞場藝術發展協會が入り、故事館に新たな芸術のエネルギーを注ぎ込んでくれています。

 館内の1階と2階は展示空エリアにする計画で、眷村で暮らしていた人たちから提供してもらった日用品や電化製品、例えば竹製の烘手爐(手を温めるもの)、大同維納斯電視機(大同ブランドのビーナステレビ)、大理石の灰皿、蒋経国就任記念のお皿など、様々なものが展示されています。その中の一角はリビングとダイニングの日常シーンを再現しており、現在も付近に住む住民たちが集まっておしゃべりをする場所になっています。

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眷村媽媽ファッションショーの様子

眷村媽媽ファッションショーの様子

 館内の文献は、専門ガイドの解説が聞けるだけでなく、以前、眷村媽媽(眷村ママ/以前眷村に住んでいた女性たち)がボランティアとして、当時、彼女たちが使った物や実際に起こった出来事などを説明してくれ、明るくはつらつと懐かしき日々の思い出を語ってくれます。「眷村故事館」の管理団体は、不定期に眷村の文化を体験できるイベントを催しています。例えば、眷村媽媽と料理や食事を共にするプランや、端午節の粽づくり、2017年5月には「憲光二村藝術進駐開幕活動-眷村媽媽走秀」(憲光二村芸術注入スタート、眷村媽媽ファッションショー)を行い、訪れた人たちは、まるで時空のトンネルを抜けて1960年代に戻ったかのような気分になりました。2017年7、8月には養雞場藝術發展協會が台湾芸術大学の学生とコラボレートして、眷村のストーリー性を込めた芸術作品を作ったり、眷村生活体験が出来るサマーキャンプを行ったりする予定です。

 「龜山眷村故事館」は、映像や文章、空間デザイン、イベントなどを通して、昔の故事を伝えるだけでなく、人と人とのつながりや、昔の懐かしい記憶をたどって新しい思い出を作り出しています。眷村媽媽たちが熱意をもって伝える昔のストーリーは、ここを訪れた人たちの新たな思い出の1ページになります。過去にタイムスリップすることはできませんが、歴史を残していくことはできます。眷村媽媽たちの伝える歴史も、皆さんを通じて、更に次の世代へと受け継がれていくことを祈っています。
(記者:Carola)

地図

【龜山眷村故事館】
住所:桃園市龜山區光峰路43號
電話:03-329-6662
営業時間:火曜日~日曜日 10:00-18:00
定休日:月曜日
交通:台湾鉄道桃園駅よりタクシーで約10分
URL:https://www.facebook.com/gueishanfamily/

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