山深く濃い霧が育てる阿里山高山茶

嘉義県梅山郷
碧湖にある茶畑
碧湖にある茶畑

 嘉義県梅山郷は台湾高山茶のふるさと。梅山郷の烏龍茶は、今では阿里山高山茶として世界的な名声を博しています。1975年に南投県鹿谷郷凍頂から茶の栽培と製茶方法を持ち込み、梅山郷龍眼林で初の高山茶の栽培が始まりました。現在では梅山郷にある太平、太興、龍眼、碧湖、瑞峰、瑞里、太和の7村で高山茶が栽培されていています。

 嘉義県はお茶の栽培に最適と言われている北回帰線が通る場所にあることに加えて、梅山郷は標高1,200mを超えた山深いところで、1年中霧が多く、ほのかな甘さと透き通るような味わいの台湾を代表する高山茶の栽培に適しています。

大平村の茶園
大平村の茶園

 昔の梅山は糜仔坑や梅仔坑と呼ばれていました。奥深い山々と嘉南平原を行き来する商人たちは、山の麓で休憩をしていたのですが、その商人達にお粥を販売する人々が現れて、梅山の町の原形ができました。当時、台湾に渡ってきた福建人はお粥のことを「糜」と呼んでいたため、その町は糜仔坑と呼ばれるようになりました。梅仔坑と呼ぶのは、当時の商人たちが梅の木の下で食事やお茶を飲んで休憩していたからだそうです。その後、日本統治時代には小梅庄という地名になり、戦後になって現在の梅山郷になりました。

 現在の梅山郷は農業が盛んな場所で、高山茶を始めとして、愛玉、蓮霧、みかん、柿、梅、龍眼、バナナ、タケノコ、蘭などが名産です。最近ではアラビカコ-ヒーの栽培も行われています。山々と平原と山を結んでいた古道も残されていて、数百年前の歴史に思いをはせることもできます。

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最終更新日:2013年5月21日
取材は2013年4月27日に行いました。
内容が古くなっていることもありますのでご了承ください。

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