馬祖とは

 馬祖とは台湾海峡の西北に位置する馬祖列島のことで、北竿、南竿、東引、西引、東莒、西莒、大坵、小坵など、10あまりの島から成っています。北竿や南竿では中国大陸が望めます。行政区域は連江縣に属していますが、この県名は対岸の中国と同じです。

 かつて馬祖は台湾の軍事拠点として重要な役割を果たしていたことから、島民よりも軍人の数が多く、殺伐とした雰囲気を漂わせていました。この島々は最近まで軍事管制下におかれ、外国人が立ち入ることができるようになったのは1999年からのことです。

 島の大部分は花崗岩でできていて、平地が少なく急峻な地形になっています。集落は山を背にした海辺エリアに点在しています。

 今回の遊透隊では北竿、南竿、東引、莒光の東莒を取材してきました。
地図

文化・古跡

 馬祖は対岸の中国福州周辺の影響を受けており、建築や食べ物は閩東風のものになっています。言葉も閩東語が話されることがあり、閩南語がベースの台湾語とは違った言語になっています。

軍事スローガン、駐屯地、高射砲基地、坑道(トンネル)

 馬祖では至る所にこうしたものがあり、特にスローガンは一般の集落内だけでなく、険しい山地でもよく見られます。馬祖は1970年頃まで一般に開放されることはなかったため、いわゆる戦地文化のようなものが残っています。

石造りの家屋

 台湾本島とは異なる馬祖ならではの閩東様式の建築スタイルです。花崗岩を重ねて造られた家屋は、裕福さのバロメーターでもあり、石がどれだけ美しくきちんと重ねてあるかでお金持ち度がわかるそうです。

 馬祖では媽祖、白馬尊王廟、五靈公が信仰されています。その他、北竿芹璧にはカエルの神、南竿には蛇の神など、それぞれの地域に独特な宗教文化が見られます。

砂浜

 険しい岩場の合間に広がっている砂浜では、きれいな貝殻を拾えます。漁船のたまり場になっていることが多く、上陸阻止のための戦車もよく見られます。

レポート

Debby 莊怡忻(Debby)
 (国立政治大学東アジア研究所学生)

1
北竿 芹璧集落
2
北竿 橋仔の廟
3東引 安東坑道
4
南竿 軍事スローガン
5
南竿 北海坑道
6南竿 馬祖港
7
東莒 東犬燈塔
8
東莒 福正ビーチ

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この特集は2009年10月に取材しました。内容が古くなっていることもありますのでご了承ください。