龍羽老師の台湾開運の旅|台北遊透隊|旅々台北

  • 店名:
  • 龍門客棧
  • 住所:
  • 台北市指南路三段38巷22-2號
  • google.map
  • tel:
  • 02-2939-8865

コンパクトに濃縮した都市

台北というのは、実はとても小さい街で、その小さい中に生活に必要なモノがすべて収まっている。デパート、ホテル、大きい病院、コンサートホール、美術館・・・それなので、生活するのにはすごく便利だけど、その分ゴチャゴチャしていて、どこに行っても人が多い。この密集感が時に私の精神を疲労させ、頭を煮詰まらせてくれるのよ。まさしく「キィ~」という感じ。そうなると、この都会の密集地から無性に脱出したくなるのだ。

私がよく脱出先に選ぶのが「猫空」、別に猫が沢山いるわけではないけれど、ネーミングがかわいいでしょ?「猫空」は台北の郊外・木柵地区にあり、この辺りは鉄観音茶の茶畑で有名。「猫空」はこの山の頂上にあり、そこにはたくさんの茶芸館があるのよ。(茶芸館とは主に中国茶とお茶請けを提供する中国版カフェ)

頂上の「猫空」まではロープウェイ(中国語で貓空纜車)で登るのが楽しい~! ところでこのロープウェイ、床が透明な車両と、普通のとの2種類がある。もしアナタが高所恐怖症でないのならば、透明車両が絶対おススメ。中国語で「水晶車廂」というので、改札口で並ぶときに「水晶車廂」と書いてある方に並んでね。

床が絶景?

透明ロープウェイに乗り込むと、まるで足が宙に浮いて森の上を飛んでいるような不思議な感覚に、テンションが高まるわ。もちろん、一般車両でも壁は透明なので景色はちゃんと見えるから大丈夫よ。でも、取材の日はあいにくの天気だったので、遠くまでは見えなかったけど・・・(お天気なら遠くまで見渡せる)

行程全長4,033mで、動物園駅・動物園内駅・指南宮駅・猫空駅の4つの駅と下車できない2つの通過駅がある。時々ガクンと来て、ちょっと驚かせてくれるのはご愛嬌。わずか30分足らずで目指す終点の猫空駅に到着。ロープウェイを下車すると、そこはもう市内とは違う山の風が私の身体を包んでくれて、なんかすごく遠くまで来ちゃったような錯覚に陥る。

適当に歩き出せば、いくつもの茶芸館が目に入る。ここらの茶芸館は大体が中国茶と料理(茶葉料理か台湾料理)、点心(お茶請け)などを出してくれるんだけど、平日の昼間とか天気が悪かったりすると、料理人がいなくてお茶だけ、なんていうこともある(こういうちょっとゆるいところはタイワン~)。そして最近はコーヒーや紅茶、そしてケーキやピザなんてお店もある。まぁ、最近の若い子はお茶よりもコーヒーの方がいい、ということなんだろうけど、若い子でない私は、断然中国茶の方がイイ。だって茶畑に来ているんだもん。

山の頂上だけあって猫空からは台北市内が一望できる。市内を見下ろしながら香り豊かなお茶を頂く空間は、脱出先としては最高よ。わが家から地下鉄・木柵線終点の動物園駅まで約30分、動物園駅からロープウェイに乗り換えて30分、のわずか1時間で台北市内とは全く違う空気が流れている場所に来られるなんてありがたい。

さて、数ある茶芸館のなかでも私のお気に入りは「龍門客棧」。なんせ私の占い師名が「龍羽」なので「龍」と名がつくものに、自然と足が向いてしまうのだ。

普段はオープンテラスの席に座るのだが、取材日は雨、ということで、室内だけど一番外に近い席に腰を下ろす。一般的に茶芸館では、好きな茶葉を選択し、注文すると、茶器やお湯(ヤカンごと)が提供されるので、何杯でもお茶を楽しむことができるようになっている。中国茶の中で私が好きなのは「金萱茶」。烏龍茶のくせに、甘い香りがして味もマイルドで「ミルクの香り」なんて表現されているの。

こっちの人たちは茶芸館では、何時間も滞在し、談笑し、それに飽きたらトランプやゲーム、という具合に、かなり長居するのが普通。それなので、「お店の人に悪いかしら?」なんて日本人的配慮は無用。茶芸館では好きなだけまったりしてもOKなのだ。

贅沢空間を満喫

しかしお茶を頂きながら長時間滞在するとなると、トイレのお世話になるものだけど、台湾は残念なことにトイレがバッチイところが多いのよね。「猫空」でも例外ではなく、できればお世話になりたくないトイレが多い。でもね、ここ龍門のトイレは大丈夫、安心して行けます!

普段、私は夕方仕事を終え、その足で「猫空」に向かうようにしている。そうすると、茶芸館に着いた頃にちょうど日暮れ時の黄昏を感じ、ポツラポツラと、台北の街に明かりが灯りだすのだ。それを見ていると、あの中で私は普段戦っているのよね、と、自分を別のところから見つめているような不思議な哀愁に襲われ、それが妙に心地よいの。

とりあえずお茶で一服した後、茶葉料理の夕食を頂く。茶葉炒飯は茶葉をチャーハンに練りこんだ感じ。街中ではめったに食べられないので、ここに来ると食べてしまう・・・チャーハンにお茶の香りがして香ばしいのよ。あと、炸地瓜もイケてる。炸は揚げる、地瓜はサツマイモ、つまりサツマイモの天ぷらのこと。台湾のお芋さん、甘くて美味しいので、女子は絶対好きだと思う。これはお茶請けにも合うしね~

お腹がいっぱいになった後、今度はゆっくりとお茶を楽しむのだ。

私はここでは考え事をしたり、その考えたことに対して占いをしたりして、優雅に時を過ごすことにしている。この取材の日は食事を終えた頃にちょうど雨が上がったので、席をオープンテラスの方に移して、最近ちょっと気になっていることについて占ってみた。こういう自然に囲まれた場所にいると、煮詰まった頭もだんだん溶けていき、精神も自然に浄化されていく。そして森のパワーを頂けるので、占いも冴えるのだぁ!

木々の息吹を感じ、虫の声を聴きながら、台北市内を見下ろし、香りのいいお茶を頂く。こんな贅沢な空間に身を置いたなら、至福の時間、頭も心もスッキリでき、最高に気分転換になるわ。都会の戦いにお疲れ気味のあなた、「猫空」にお気に入りの本でも持って行って、のんびりしてくるのはいかが?

※編集部より

猫空ロープウェイは、強風や雷雨のときには運行を中止します。猫空滞在中にストップしてしまったときは、バスで最寄のMRT駅まで降りることができます。