龍羽老師の台湾開運の旅|台北遊透隊|旅々台北

  • 店名:
  • We里
  • 住所:
  • 台北市中原街114號
  • google.map
  • tel:
  • 02-2511-4127

小さなピザ屋さんが大繁盛!

私の本業は占い師。で、仕事や人間関係、将来のこととかで悩める子羊さんも大勢やってきて、中にはすごーくマイナスのオーラを纏っている人もいる。もちろん、そんな彼ら彼女らの占い鑑定をするわけだけど「占いの前にこの店に行ってみなよ、人生変わるから」と言いたくなるお店がここなのだ。台北の裏路地にある小さな小さな兄弟経営のお店、それが今回紹介する「we里」。 なんとたった8坪しかないというのに、3坪を兄が日本料理店として使い、間仕切りで仕切って5坪を弟がピザ屋として開業しているのだ。

2人は元々日本料理の名店で修行していたそうだが、弟くん(28歳)はイタリアンの方が自分には合っている、ということで、イタリアンのお店に修行先を転向。私から見ても弟君は性格的にもイタリアンという明るい感じなので、転向してよかったね~と思うよ。

しかし、このお店を取材で訪れて、先ず感じたことは、こんな裏路地の角っこで、しかもこんなセマッコイ店ってあり?ということ。しかもその中に、日本料理屋とピザ屋が入っているなんて・・・もう日本人の常識からしたら考えられないでしょ?日本だったらせいぜい靴の修理屋さんか、クリーニング屋さんか、っていうような場所と大きさよ。

なんでも弟君は2年前に何としても自分の店を持ちたくて、兄君(31歳)を誘ってこの店を開店させたそうだ。自分たちの力でやっとこさ出せたのが、この8坪の路地裏のお店だったわけよ。「思い切ったねぇ~」と感心する私に弟君は「そりゃぁ、開店する時は怖かったですよ、でもね、今は開店してよかったと思っています」と。うん、わかるよ、おねえさんも最初にお店出すときは怖かったもん。でも、ホント思い切って開店してよかったよね~というのも、このお店、取材中もひっきりなしにお客さんが入ってくるわ、道行く人が挨拶していくわ、で、このお店もこの兄弟君もすっかりこの街に溶け込んでいるのが感じられたからだ。

さすがに熟練した腕前。

さて、ピザ屋は、オープンキッチンになっていて、キッチンを囲むように設置された木製のカウンターテーブルに7席のスチールイスが並んでいる。ほかに小さなテーブルに4席の計11席。オープンキッチンっていうと聞こえがいいけど、なにせ5坪なので、ヘタに壁なんか作る余裕もなく、狭いが故にむき出し、要するに吹きっさらしだ。その狭いキッチンの中には、大きな赤煉瓦の窯がデンと据えられてキッチンのほとんどを占めている。この窯は弟くんの設計だそうで、職人さんと一緒にレンガを積み上げた手作りだってぇ。これにまき(台湾杉)をくべてビザを焼くわけだ。日本だと石窯ピザってのを売りにしているこじゃれたピザ店があって、中にはケッコウなお値段とってるところもあるけど、ここはそんなもんじゃない。これぞ台湾って感じなのだ。

さてさて、ビザを注文すると、目の前でタネをくるくるしてから生地パァーとのばし、その上に具をのっける。あ、生地を伸ばす台は立派な大理石だよ。何度も言うけど、何せ狭いので、目の前でやってくれるので、よく見えるし、楽しい。しかもめちゃくちゃ手際がイイので、安心して見ていられる。

この日に出してくれたのはAlba Pizza(阿爾巴披薩)。マッシュルーム、アスパラガス、ベーコンのピザだ。これを例の窯に入れて、待つこと7分で出来上がり~私の好きな皮が薄いタイプ。しかもパリパリだ。チーズやトリュフオイルのバランスもイイ。言っては何だけど、お店は、屋台に毛が生えた程度だし、ごくごく簡単なトッピングのピザなのに、そのお味は本格的。どっかの一流イタリアンレストランにも劣らないレベルに、感心、感動。

前向きなチャレンジ精神。

ピザの種類は全部で9種類、他のメニューはチキンのドリアとチキンの丸焼き(予約制)のみ。メニューの数は多くないけど、ピザ専門店としては十分でしょう。あと、女子には必須のデザートはパンナコッタとリンゴのコンポートがある。この日はリンゴのコンポートを頂いたのだが、リンゴのシャキシャキ感を残しながらあまり甘くないので、まさに大人のデザートという感じで、私は好きだなぁ。

ホントに小さなお店だけど、これだけ本格的なビザを食べさせてくれる店は、台湾には、そうないんじゃないかな?きっと弟くんもこれだけの腕前を持っているからこそ、自分のお店を持ちたかったんだろうなぁ~と察せられる。取材の最後に日本料理店の兄君も出て来てくれたけど、こちらはちょっと、慎重派に見受けられた。本人も「もし弟に開店を誘われなかったら、自分でお店を出そうなんて、思いもしませんでした。でも今は、自分の納得のいく料理が出せるので、すごく満足です」とのこと。「俺の店も取材してよ~」という目で訴えてくるが、日本人向け記事なので日本料理店は却下。でも写真はスリーショットで撮ったよ。

なんかいいなぁ、台湾って~こうやって自分のやりたいことにどんどんチャレンジしちゃうの、ありなんだよね。成功すれば万々歳だし、まぁ、もし失敗しちゃったとしても、いいじゃん、またイチからやり直せばいいんだもん、みたいな空気があるんだよね。まさにハンパじゃない台湾らしさ。私も台湾に来て、自分で小さなカウンターバーを出すところからスタートしたから、彼らの気持ちもすごくわかるし、若い人にはどんどんチャレンジして欲しいと思う。

日本のストレスの多い生活に疲れた人は、台湾に来て、ぜひこの「we里」の若いオーナー兄弟から元気と勇気を貰って帰って欲しいと思う(あ、占いもお願いね!)。私も近いうちに今度は兄君の3坪の日本料理店の方に潜入してみようっと!